皆さんこんにちは。神奈川県厚木市を拠点に、神奈川県・東京都内・埼玉南部・静岡東部で公共の土木工事・舗装工事や民間の建築外構を手掛けている西進開発です。
土木工事の施工管理は、建設・土木工事業界の中では給与が比較的高く、社会を支えているという充実感・達成感も得られる魅力的な仕事です。とはいえ、土木工事業界は労働環境が悪いイメージがある他、将来性を心配して就職を迷っている方もいるでしょう。
しかし、土木工事業界は将来性抜群で、施工管理の仕事の需要も常にあります。加えて、労働環境などの問題点も、改善に向けて動き出しているのです。ここでは、土木工事業界の現状と将来の見通し、施工管理のキャリアプランについて解説します。
■土木業界の現状と課題
最初に、土木業界の現状と課題を確認しておきましょう。土木工事は社会を支える重要な仕事ですが、同時に多くの課題を抱えてもいます。特に重要な課題は以下の3つです。
・人手不足
現在の建設業就業者数(令和3年平均)は485万人で、ピーク時(平成9年平均)から約29%も減少しています。主な原因は、建設業界に就職を希望する若者が少ないことです。
建設業の仕事はハードなイメージが強く、いわゆる「3K(きつい・汚い・危険)」の典型例として扱われてきました。そのため、若い求職者から敬遠されがちで、思うように人手を確保できないのです。離職率も高く、就職した人材が定着しにくい状況が続いています。
・高齢化
建設業界では、職人の高齢化も大きな問題になっています。令和3年における建設業就業者のうち、55歳以上が35.5%を占めているのに対し、29歳以下は12.0%にすぎません。国民全体の高齢化も理由の1つですが、前述したように若い就業者を確保できていないことが、建設業界の高齢化の大きな原因です。
また、60歳以上の技能者は全体の約4分の1(25.7%)を占めており、10年後にはその大半が引退すると見込まれています。令和3年の時点でも、令和2年と比較して55歳以上が6万人減少しており(29歳以下は増減なし)、今後ベテラン職人の数が急速に減るのは確実です。これはさらなる人手不足を招くのに加え、次世代への技術承継も大きな課題となっています。
・インフラの老朽化
現在の日本は、高度経済成長期に作られた数多くのインフラが老朽化しています。建設後50年以上が経過する社会資本の割合は、2020年3月の段階で道路橋が約30%、トンネルが約22%、港湾施設が約21%となっています。これが2040年3月には、それぞれ約75%・約53%・約66%にまで増える見込みです。
こうした老朽化インフラの更新が進まなければ、社会インフラの機能不全によって日常生活に悪影響を及ぼし、事故や災害を引き起こすおそれがあります。つまり今の日本は、工事が必要な建造物がどんどん増えているにもかかわらず、工事の担い手が足りないという状態に陥っているのです。
参考:国土交通省-最近の建設業を巡る状況について
参考:国土交通省-社会資本の老朽化の現状と将来
参考:国土交通省-予算概要
■土木業界は将来性抜群! 仕事が常にあり、働き方改革も推進中
土木業界の現状を知ると、将来が不安になるかもしれません。しかし結論からいうと、土木業界は大いに将来性があります。その理由を見ていきましょう。
・今後も仕事の需要はあり、技術者が必要とされる
土木業界の将来が安泰である大きな理由は、仕事の需要が常にあり、その担い手である技術者が必要とされるからです。そもそも土木工事は社会基盤を作る仕事であり、時代や社会情勢に関係なく需要があります。しかも現在~今後の日本は、前述したように社会資本の老朽化が加速するため、その整備の需要が増える一方なのです。
また、相次ぐ大規模な自然災害からの復旧・復興や、国土強靭化のための防災・減災工事の強力な推進、大阪万博の開催といった需要もあります。国もこれらのプロジェクトに多くの予算を投入しており、ここ数年の建設投資額や公共事業費は高水準で推移しています。
したがって今後も、当面は「建設バブル」が継続するでしょう。今から土木業界に就職する方も、仕事の獲得に困る心配はありません。しっかりと技術を身につけさえすれば、将来にわたって安定した収入を得られるのです。もちろん、大変な状況にある日本を支えているという充実感も得られるでしょう。
・働き方改革が進み、働きやすい環境になる
近年では建設業界でも「働き方改革」が推進され、ネックとなってきた労働環境の悪さが改善に向かっています。たとえば、建設業界は長時間労働が常態化しており、休みも取りにくい状態が続いてきました。しかし、2024年4月からは、罰則付きで残業時間の上限規制が設けられます。今後、残業時間は減少していくでしょう。
また、週休2日制の定着も推進され、特に公共工事では週休2日対象工事が増加しています。特に、土木工事は大部分が公共工事ですから、他の建設関係の業種以上に週休2日を確保しやすくなる見込みです。
さらに、IT化の推進による生産性向上・労働時間削減や、スキルに応じた適切な処遇の実現など、多くの面で働き方改革が加速しています。今後の建設業界は、ますます働きやすい環境になっていくでしょう。
》施工管理はやめとけといわれるのはなぜ? 働き方改革の現状を解説
》建設業の3Kはもう古い?働く前に知っておくべき建設業界の現状
■施工管理の一般的なキャリアプラン
土木工事の施工管理は、未経験でも就職できる仕事です。最初は資格も必要ありませんが、スムーズにキャリアアップするためには、キャリアプランをしっかりと描いておく必要があります。一人前の目安である「1級土木施工管理技士」の資格を取得するまでとそれ以降に分けて、施工管理の一般的なキャリアプランを見ていきましょう。
・入社後~一人前になるまで
入社したら、まずは先輩のサポートをしながら仕事を覚え、実務経験を積みましょう。当面は、「2級土木施工管理技士」の資格取得が目標です。2級を取得すれば、建設現場への配置が義務付けられている「主任技術者」になることができます。
受験には学歴などに応じた実務経験が必要で、大学の指定学科を卒業していれば1年、高校の普通科を卒業している方でも4年半の実務経験で受験できるようになります。高卒なら、最短で22歳~23歳頃には資格を取得できるでしょう。
2級を取得したらさらに実務経験を積み、「1級土木施工管理技士」の資格取得を目指します。1級はより専門的な知識や技術を認定する資格で、保有者は大規模な現場の指揮監督を行う「監理技術者」になることができます。
1級を取得すれば、ひとまず施工管理としては一人前です。2級と同じく、学歴などによって受験に必要な実務経験は変わりますが、何回か挑戦する可能性を考慮しても、一般的には30歳前後で取得できます。
・1級施工管理技士を取得した後は?
1級施工管理技士を取得した後は、キャリアの選択肢がいろいろあります。最も基本的な選択肢は、今の会社でさらにキャリアアップすることです。1級の保有者は高度な知識と技術を持つ貴重な人材として評価されるため、規模の大きい案件を任される機会も増え、ゆくゆくは経営する側に回ることもできるでしょう。
また、よりよい待遇や大規模なプロジェクトへの参加を求めて、転職に挑戦する人もいます。大手のゼネコンやサブコンに転職できれば、大きくキャリアアップすることが可能です。大手は中途採用の条件も厳しめですが、挑戦する価値は十分あるでしょう。
さらに、経験を活かして建設コンサルタントにキャリアチェンジしたり、新たな資格の取得にチャレンジしたりすることもできます。土木業界では施工管理技士以外だと、技術士やRCCM(シビルコンサルティングマネージャ)などの資格を取得している人が多く見られます。その他、営業や不動産仲介、設備管理、CADオペレーターなども有力な選択肢です。
会社の選択肢については以下の記事もご覧ください。
》建設業界ならどんな会社で働くのがおすすめ? 注目すべきポイントを紹介
》新卒で建設業ってありなの?働く際のメリットを紹介
■西進開発のキャリアプラン
次は、西進開発の具体的なキャリアプランをご紹介します。西進開発では、上記の一般的なキャリアプランの通り、資格の取得によって昇格・キャリアアップしていくのが基本です。等級(役職)ごとに基本給が設定されており、その上で評価ランクに基づき、1回0~4号数の昇格を行なっています。号数が上がれば、もちろん給与もアップします。
弊社は年功序列ではない、完全実力主義の会社です。がんばりを正当に評価する制度を設けているため、1回で5等級昇格することもできます。自分の努力や成績をしっかり評価してほしい方であれば、とても気持ちよく働けるでしょう。
直近数年は毎年、新卒者を2名ほど(高卒も数名)採用している実績があります。内定者に対して顔合わせや懇親会、新人研修などのフォローを行っているため、新卒や未経験者でも安心です。また、専門資格を保有する熟練スタッフが多数在籍。最初は先輩と現場に同行し、OJTによって現場作業を学ぶため、1からしっかりと技術を身に付けられます。
また、キャリアプランを大きく分けると、現場のスペシャリストになるコースとマネジメントも行っていくコースがあり、自分に合った道を選ぶことが可能です。マネージャー候補の場合は入社から1年後を目途に、お客様との折衝やメンバーへの仕事の割り振りなどもお任せしたいと考えています。
さらに、当社は新卒採用にも力を入れており、若手が長く働ける職場となるよう、働き方改革などにも挑戦していただく予定です。マネジメントする立場として必要となるマインドセットなどについても、代表の小山内が直接研修・教育に当たる予定ですので、ご安心ください。
》自分の給料は自分で決める!西進開発の人事評価制度や福利厚生を紹介します
■まとめ
土木工事の施工管理は社会を支える重要な仕事で、いつの時代も常に需要があります。今後は人手不足や社会インフラの老朽化などの影響で、ますます需要が高まるでしょう。いろいろな課題を抱えている業界でもありますが、近年では働き方改革の推進などによって改善に向かっています。
現場経験を積んで資格を取得し、順序よくキャリアアップしていけば、未経験からでも一流の技術者になれるのが施工管理の魅力です。安定性が高く社会貢献もできる仕事を探している方は、ぜひ土木工事の施工管理を目指してみてください。
■今後も需要がある公共土木工事の施工管理として、キャリアを築きませんか?
西進開発では、公共土木工事の施工管理職を募集しております。弊社は神奈川県厚木市を拠点に、公共の土木工事・舗装工事や民間の建築外構を手掛けている会社です。主に土木工事の5大管理を担当し、インフラを支えています。現場の施工から管理まで一括で対応できることから、県や市の案件で多数の実績があり、高い評価を獲得してきました。
近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しており、残業時間の削減に取り組んでいます。オンライン勤怠管理やテレワークなどによって業務効率化を図り、残業は月10時間未満を実現しているため、ワークライフバランスの取れた働き方ができます。
資格の取得や作業服、道具などにかかる費用はすべて会社が負担するので、従業員に経済的な影響はありません。福利厚生も充実しており、親睦会や海外研修旅行も開催するなど、働きやすい環境を提供しています。年功序列ではなく、個人のがんばりが評価される給与体系を採用しているため、若い方でも努力次第でどんどん給与をアップさせることが可能です。
もちろん、経験者の方も大歓迎。建設・土木作業員や施工管理の経験がある方、1級・2級土木施工管理技士の資格をお持ちの方は、能力に応じた待遇でお迎えします。社会に貢献でき、将来性も抜群の公共土木工事に携わってみませんか? 興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
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