施工管理はやめとけといわれるのはなぜ? 働き方改革の現状を解説


皆さんこんにちは。神奈川県厚木市を拠点に、神奈川県・東京都内・埼玉南部・静岡東部で公共の土木工事・舗装工事や民間の建築外構を手がけている西進開発です。


建設工事や土木工事は、多くの人が関わり大規模の建造物を作り上げるため、全体をまとめる責任者が必要になります。それが「施工管理」です。非常に重要かつやりがいのある仕事ですが、一方で「施工管理はきつい、やめとけ」といわれてしまうこともあります。


確かに、いろいろ大変に感じることはあるかもしれません。しかし、近年では改善に向けた動きが見られる他、西進開発では労働環境の整備に力を入れており、施工管理職でも快適に働けるのです。ここでは、施工管理が「やめとけ」といわれる理由や求められる能力、環境改善に向けた業界の動きについて解説します。




■施工管理はやめとけといわれる理由



施工管理が魅力的な仕事でありながら「やめとけ」といわれてしまう理由は、大きく分けて5つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。



・長時間労働

建設業界では長時間労働が問題になっていますが、施工管理は特に労働時間が長い傾向にあります。これは、工程管理・品質管理・安全管理・原価管理など、施工管理の業務が多岐にわたり、現場の仕事だけでなくデスクワークもこなさなければならないからです。繁忙期や竣工間際は特に忙しく、工期に間に合わせるため残業せざるをえないこともよくあります。



・休日が少ない

建設業界は労働時間が長いだけでなく、休日も少ない傾向にあります。厚生労働省のデータによると、建設業界の平均年間休日数は105日(令和3年)であり、他の業界より少なめです。週に1回しか休日が取れない会社も珍しくありません。


こうなってしまう原因は、常に工期を優先して働かざるをえないからです。特に責任者である施工管理は、一般の作業員以上に休みを取りにくく、休日出勤しなければならないこともしばしばあります。




・人間関係が大変

建設工事には多くの業者や職人が関わります。当然、全体を指揮監督しさまざまな調整を行う施工管理は、いろいろな人に指示を出したり相談をしたりしなければなりません。つまり、人間関係に苦労しやすいのです。


年配の職人に指示や注意をしなければならないこともありますし、協力会社の担当者や施主様などに、言いづらいことを言わなければならないこともあります。自分の会社と職人、施主様などの板挟みになってしまい、難しい判断を迫られることもしばしばです。



・危険

建設現場はとても危険が多く、労働災害が発生しやすい場所です。墜落・転落やはさまれ・巻き込まれ、崩壊・倒壊、飛来・落下など、さまざまな事故が発生する可能性があります。施工管理はデスクワークもこなしているとはいえ、現場に出る機会も多く、仕事中は危険と隣り合わせです。



・体力がいる

施工管理という仕事には体力がいります。さまざまな仕事をこなさなければなりませんし、それゆえに長時間労働かつ休日が少ないのは前述した通りです。工事の内容によっては、夜勤や早朝出勤もありえます。加えて、屋外の業務だと夏は暑く冬は寒く、天候の影響も受けるため、どうしてもタフさが必要なのです。





■施工管理に向いているのはどんな人?



施工管理が責任あるポジションであり、大変に感じることがあるのは確かです。そのため、施工管理を目指す時は、自分に施工管理職の適性があるのかどうかを確認しておく必要があります。どのような人が施工管理に向いているのかを見ていきましょう。



・コミュニケーション能力がある人

施工管理に必須なのがコミュニケーション能力です。職人への指示出しや元請・協力会社・施主様との折衝など、関係各所とのやり取りをスムーズにできなければ、工事は思うように進みません。円滑な人間関係を築き上げるためにも、「聞く力」「話す力」は必要不可欠なのです。全員の意見をしっかり聞いて配慮しつつ、言うべきことを言える人が向いています。



・スケジュール管理やリスク管理が得意な人

施工管理の最も重要な仕事は、工事を予定通りに完了させることです。そのためには、状況に合わせた作業スケジュールを組み、常に進捗状況を確認しなければなりません。職人の適切な配置や資機材のスピーディーな手配、正確な品質管理なども必要です。これらを可能にするスケジュール管理能力やリスク管理能力、マネジメント力のある人は施工管理に向いています。



・柔軟性がある人

施工管理には、状況の変化に柔軟に対応できる能力も求められます。なぜなら、工事が当初のスケジュール通りに進むとは限らないからです。


悪天候で工事が遅れることはしばしばありますし、工事内容が急に変更されることもあります。人為的なミスや事故、機械の故障といったトラブルも珍しくありません。こういった事態にも冷静に対応し、臨機応変な指示出しや予定変更ができる人は、建設現場の責任者に向いています。




■建設業界は働き方が改善されつつあります



施工管理に限らず、建設業界ではいわゆる「3K(きつい・汚い・危険)」が常態化し、労働環境が悪い状態が続いてきました。しかし近年では、建設業界でも労働環境が改善されつつあり、結果として施工管理職も働きやすくなっています。その大きな理由は以下の2つです。



・DXの推進

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、AI(人工知能)や、IoT(モノのインターネット)、ICT(情報通信技術)、ビッグデータなどを活用して、業務の改善や製品・サービスの改革を実現することをいいます。建設業界はDXが遅れており、今なおアナログで行っている業務も多く、施工管理の仕事を増やす一因になっていました。


しかし近年では、建設業界でもDXが推進されています。施工管理も、施工管理アプリの登場によって、業務が大幅に効率化されました。クラウドサービスによる現場状況のリアルタイム把握や、スピーディーな情報共有も可能になっています。こういった技術革新により、業務の効率化や生産性向上が図られ、労働時間の削減につながっています。



・2024年から時間外労働に上限規制が設けられる

建設業の労働環境の問題は国も把握しており、国土交通省が「働き方改革加速化プログラム」を策定し、改革に乗り出しています。週休二日制の推進やICT活用による生産性向上など、取り組んでいることはいくつもあるのですが、目前に迫っている大きな変化が「時間外労働の上限規制」です。


これまでの建設業界は、時間外労働の上限規制が適用除外になっており、事実上残業に制限がありませんでした。それが労働基準法の改正により、原則月45時間以内かつ年360時間以内などの上限規制が、罰則付きで設けられたのです。もちろん施工管理にも適用されます。


他の業界では2019年4月から順次施行されていますが、建設業界では実現の難しさから猶予が与えられ、2024年4月から適用される予定になっています。今後、建設業界の労働環境は改善され、施工管理職も働きやすくなるでしょう。


》建設業の3Kはもう古い?働く前に知っておくべき建設業界の現状




■施工管理として働く会社を選ぶ際に見るべきポイント



建設業界は少しずついい方向に進んでいますが、すべての会社が生産性向上や労働環境改善に取り組んでいるわけではありません。快適な環境で働くためには、よく考えて会社を選ぶ必要があります。そこで、会社選びの際に見るべきポイントを確認しておきましょう。



・DX化の状況

DXを推進している会社は、それだけ業務の効率化や生産性向上に力を入れており、働きやすい環境を作っているといえます。また、先端技術に対応できる若手人材の獲得を強化していることも多いため、若い方であれば特に活躍しやすいでしょう。今後の業績に関わってくるポイントでもあるので、要注目です。



・労働環境

労働環境が整備され、働きやすい会社であることは最も重要な条件です。平均残業時間や年間休日数、有給の消化率などは必ず確認しておきましょう。求人媒体の口コミや社員インタビューなどを確認するのもおすすめです。さらに、新人の研修制度や教育環境が充実していると、未経験からでもスムーズに成長できます。


》建設業界ならどんな会社で働くのがおすすめ? 注目すべきポイントを紹介




■西進開発では施工管理職を募集中! 一緒に働きませんか?


施工管理は、責任者として多くの業務をこなす重要な役職であり、そのハードさゆえに「やめとけ」といわれ続けてきました。しかし、近年では労働環境が確実に改善されてきており、働きやすい環境が整いつつあります。


特に適性のある方であれば、とても楽しく働けるでしょう。加えて、建設・土木工事は社会に必要不可欠であり、決してなくなることがありません。将来性のあるこの業界で、皆さんも働いてみませんか?


西進開発では、公共土木工事の施工管理職を募集中です。弊社はDX化を推進しており、残業時間の削減に取り組んでいます。オンライン勤怠管理やテレワークなどによって業務効率化を図り、残業は月10時間未満を実現しているため、ワークライフバランスの取れた働き方が可能です


作業服や道具にかかる費用はすべて会社が負担するので、従業員に経済的な影響はありません。福利厚生も充実しており、親睦会や海外研修旅行も開催するなど、働きやすい環境を提供しています。


直近数年は毎年、新卒者を2名ほど(高卒も数名)採用している実績があります。内定者に対して顔合わせや懇親会、新人研修などのフォローを行っているため、新卒や未経験者でも安心です。また、専門資格を保有する熟練スタッフが多数在籍。最初は先輩と現場に同行し、OJTによって現場作業を学ぶため、1からしっかりと技術を身に付けられます。


もちろん、経験者の方も大歓迎。建設・土木作業員や施工管理の経験がある方、1級・2級土木施工管理技士の資格をお持ちの方は、能力に応じた待遇でお迎えします。社会に貢献でき、大きなやりがいを得られる公共土木工事に携わってみませんか? 興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。


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