施工管理は誰でもなれるって本当?学歴は関係ない!     


皆さんこんにちは。神奈川県厚木市を拠点に、神奈川県・東京都内・埼玉南部・静岡東部で公共の土木工事・舗装工事や民間の建築外構を手掛けている西進開発です。


施工管理は、建設工事の現場の責任者を務める重要な仕事です。そのため施工管理に興味があっても「十分な学歴がないと就職できないのでは?」「自分は高卒だから大卒者に敵わないのでは?」と心配する方もいるでしょう。


しかし実際のところ、施工管理になる際に学歴はあまり関係なく、誰でも挑戦しやすい仕事なのです。ここでは施工管理の資格と学歴の関係性や、2024年度から適用される受験要件の変更点について解説します。




■施工管理は誰でもなれるの? 未経験や高卒でも大丈夫?


施工管理になるにあたって、特別な学歴や資格は必要とされません。建設関係以外の学部・学科を卒業した高卒・大卒の方や、異業種からの転職者、さらに中卒の方であっても就職することができます。


ただし、キャリアアップに必要不可欠な「施工管理技士」の資格を取得する際は、学歴がある程度影響します。というのも、受験に必要な実務経験の期間は、学歴によって異なるからです。細かく設定されていますが、基本的には大卒であるほど短くなり、指定学科を卒業しているとさらに短くなります。


いくつか具体例を挙げると、「2級施工管理技士」の試験を受ける場合は、大卒の指定学科を卒業後に1年以上、指定学科以外を卒業後に1年6ヶ月以上の実務経験が必要です。高卒者の場合は、指定学科を卒業後に3年以上、指定学科以外を卒業後に4年6ヶ月以上の実務経験が必要になります。現状、2級の二次試験に必要な実務経験は1年6ヶ月なので入社から2年目に取得可能となっています。


また、上位の資格である「1級施工管理技士」の試験を受けるためには、大学の指定学科を卒業後に3年以上、指定学科以外を卒業後に4年6ヶ月以上の実務経験が必要です。高卒者の場合は、指定学科を卒業後に8年以上、指定学科以外を卒業後に11月以上の実務経験が必要になります。ただし、2級の資格を取得している人なら、2級合格後に5年以上の実務経験があれば受験可能です。


一見すると、高卒は1級の取得までに長い時間がかかり、大卒に比べて不利に思えるかもしれません。しかし、高卒者は大卒者に比べて4年間早く就職できるので、その分長く実務経験を積むことができます。つまり、1級の取得までにかかる時間は、高卒でも大卒でもそれほど差がないのです。


むしろ、実務経験をより長く積める分、同じ年齢なら高卒の方が有利であるという考え方もできます。もちろん、中卒の方でも努力次第で1級を取得することは十分可能です。学歴に関係なくキャリアアップできるのが、施工管理という仕事の魅力といえるでしょう。


なお、施工管理技士の試験は、1級・2級ともに第一次検定(学科)と第二次検定(実地)に分かれています。このうち2級の第一次検定に限っては、試験の実施年度中の年齢が17歳以上の人なら、学歴や実務経験に関係なく受験可能です。


そして、第一次検定に合格すると、「施工管理技士補」の資格を取得できます。1級施工管理技士補は、「監理技術者」の補佐業務が行える一方、2級施工管理技士補には特に業務が認められていません。しかし、就職活動において有利になる可能性があるので、意欲があれば先に取得しておくといいでしょう。


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■施工管理には学歴よりも必要なものがあります!



施工管理の業務は多岐にわたるため、日々さまざまなスキルを磨いていく必要があります。実際のところ、学歴より大切なものの方が圧倒的に多いのです。そこで、施工管理に必要な能力を確認しておきましょう。



・コミュニケーション能力

施工管理は1つのプロジェクトを完成させるまでに、多くの関係者とのやり取りや調整を行うことになります。現場で働く作業員や関連会社の人、自分の会社の上司、役所の担当者、そして施主など、立場も考え方も違う人たちと話し合い、まとめ上げなければなりません。


そのため施工管理者には、関係各所との調整をスムーズに行えるコミュニケーション能力が必要不可欠です。相手の意見を聞きつつも言うべきことは言い、時には意見の異なる人たちの間を取り持ち、信頼関係を構築するスキルが求められます。



・コツコツ努力する力

施工管理は多岐にわたる業務をこなすため、さまざまな専門知識や技術を習得する必要があります。また、1つのプロジェクトの担当者になると、基本的にはつきっきりで管理業務を行わなければなりません。大規模な工事だと数年がかりになります。時には仕事がうまくいかず落ち込んだり、あまり変化がなく閉塞感を覚えたりすることもあるでしょう。


そのような仕事だからこそ、施工管理には地道にコツコツと仕事をする能力が求められるのです。課題を1つ1つ丁寧に解決し、必要な知識を確実に吸収する努力ができる人は、施工管理に適しています。地道に努力を重ねた結果、見事完成した建物を見上げた時は、大きな達成感を味わえるでしょう。


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■2024年度から施工管理技士の受験資格が見直されます!


施工管理技士の資格は学歴に関係なく取得できるとはいえ、「高卒や中卒で1級を取得するのは時間がかかりすぎてつらい……」と感じる方もいるでしょう。そのような方に朗報があります。実は2024年度から、施工管理技士の受験資格が見直される予定なのです。


ルール変更の背景には、建設業界の人手不足や資格の不正取得といった問題があります。現状は、学歴や卒業学科に応じて受験資格が変化する仕組みです。しかし、受験に必要な実務経験が長いために、若手技術者が資格を取得する前に辞めてしまうケースが少なくありませんでした。


そのため国土交通省は、受験に必要な実務経験の年数を学歴に関係なく統一する方針を打ち出したのです。2級と1級に分けて、変更の内容を簡単に確認しておきましょう。



【2級の受験資格】

現行制度では、第一次検定は17歳以上で受験でき、第二次検定は学歴によって必要な実務経験が変わる仕組みです。これが改正後になると、第一次検定の受験資格は17歳以上で変わらないものの、指定の学校課程履修者は一部科目が免除されます。


また、第二次検定の受験資格は、第一次検定合格後(2級技士補)の実務経験3年で統一されます。学歴は問われなくなりました。



【1級の受験資格】

現行制度では、第一次検定と第二次検定の両方で実務経験を求めており、学歴によって必要な実務経験が変わる仕組みです。しかし改正後は、19歳以上であれば誰でも第一次検定を受験できるようになり、実務経験を問われなくなりました。ただし、指定の学校課程履修者は一部科目が免除されます。


また、第二次検定の受験資格は、第一次検定合格後(1級技士補)の実務経験1年~5年で統一されます。一定規模以上の工事の実務経験であれば、より短い期間で第二次検定を受けられる仕組みで、監理技術者補佐としての経験なら1年で受験可能です。2級と同様、学歴は問われなくなりました。


※2028年度までは現行制度の受検資格で第二次検定の受検を認めるなど、経過措置が設けられる予定。


このように改正後は、指定学科を卒業するメリットを残しつつも、それ以外は学歴に関係なく受験できるようになりました。


現行制度だと、普通科高校の卒業者が1級施工管理技士になるためには、最短でも9年6ヶ月以上(2級取得に4年6ヶ月+そこから1級取得までの5年)の実務経験が必要です。指定学科を卒業していても8年以上の実務経験が必須なので、高卒者にとって1級取得までは長い道のりでした。


しかし、改正後は学歴が問われなくなり、高卒者でも最短4年程度の実務経験で1級を取得できるようになります。理論上は、同年代の大卒の新入社員を、高卒の施工管理者が指導するという状況もありえるわけです。今後はむしろ高卒の方が、大学より長く実務経験を積んで資格も早期に取得できる分、有利になるかもしれません。


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■まとめ



施工管理は、学歴に関係なく就職できるのが大きな魅力です。今後は施工管理技士の受験資格がさらに緩和されるので、より多くの方が施工管理を目指せるようになります。


ただ、会社によっては一定の学歴を求めていることもあるので、求人に応募する際は条件をよく確認することが大切です。また、資格取得を支援する制度があり、学歴に関係なく採用した実績のある会社なら、未経験者でも活躍できる可能性が高くなります。働きやすい会社に就職して、施工管理としての第一歩を踏み出しましょう!




■西進開発では、公共土木工事の施工管理職を募集しています!



西進開発では、公共土木工事の施工管理職を募集しております。弊社は神奈川県厚木市を拠点に、公共の土木工事・舗装工事や民間の建築外構を手掛けている会社です。主に土木工事の5大管理を担当し、インフラを支えています。現場の施工から管理まで一括で対応できることから、県や市の案件で多数の実績があり、高い評価を獲得してきました。


近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しており、残業時間の削減に取り組んでいます。オンライン勤怠管理やオンライン会議、テレワーク、PCの支給などによって業務効率化を図り、残業は月10時間未満を実現しているため、ワークライフバランスの取れた働き方ができます。


資格の取得や作業服、道具などにかかる費用はすべて会社が負担するので、従業員に経済的な影響はありません。福利厚生も充実しており、親睦会や海外研修旅行も開催するなど、働きやすい環境を提供しています。年功序列ではなく、個人のがんばりが評価される給与体系を採用しているため、若い方でも努力次第でどんどん給与をアップさせることが可能です。弊社の大手並みの評価システムでは、2級土木施工管理技士を取得で翌年より主任に自動昇格します。1級土木施工管理技士では係長に自動昇格です。そのため、大卒の方は最短で3年目、高卒でも6年目には主任に自動的になることができます。


もちろん、経験者の方も大歓迎。建設・土木作業員や施工管理の経験がある方、1級・2級土木施工管理技士の資格をお持ちの方は、能力に応じた待遇でお迎えします。社会に貢献でき、将来性も抜群の公共土木工事に携わってみませんか? 興味のある方はお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。



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