建設業は、「きつい仕事」「大変な仕事」といったイメージを持つ人が多い業種です。需要は高まっているものの、慢性的な人手不足に陥っている企業が増えており、特に新卒の従業員が少なくなっています。
しかし、建設業には、他の業種にはない魅力がたくさんあります。国土交通省の主導により、建設業界の働き方にも変化が起こっているうえ、新卒から働くことで得られるメリットも多いため、就職活動を始める前にぜひ知っておいていただきたいのです。
そこで今回は、新卒から就職活動をしている方に向けて、建設業界の魅力および建設業で働くことにより得られるメリットなどを紹介します。
■建設業界の人材の現状
最初に、建設業が人手不足だと言われている現状を解説します。人手不足の解消に向け、国が取り組んでいる施策内容も、併せて紹介します。
・建設業の人手不足の現状と原因
国土交通省が発表している「最近の建設業を巡る状況について」によると、令和3年に建設業界で働く従業員のうち、55歳以上が35.5%・29歳以下は12.0%です。一方、全産業で見た割合は、55歳以上が31.2%・29歳以下は16.6%との数値が発表されています。この数値から、建設業は他の産業よりも高齢化が進んでいることが分かります。
建設業において、若年層の就業者が少ない原因として、建設業に根強く残っている年功序列の風潮が挙げられます。また、建設業は技術を習得して賃金が上がるまでに時間がかかるという点も、原因のひとつです。
建設業の人手不足には、長時間労働による重労働化も大きく関係しています。ただ、建設業界全体で働き方改革が進んでおり、労働時間や休日数などの問題は徐々に改善されています。令和6年より、建設業でも「時間外労働上限規制」が適用予定であり、時間外労働の上限が原則月45時間・年360時間と規定されることが決まっているのです。
建設業の実労働時間および年間出勤日数も、少しずつですが短縮・減少の傾向が見られ、働く環境は徐々に改善されていると言えます。
・建設業の人材確保に向けた国の取り組み
建設業は、地域産業を支える重要な担い手です。インフラ整備やメンテナンスの実施、雇用促進、地域社会の安心安全など、建設業が果たす役割はとても大きいのです。
働き方改革のほかにも、建設業の人材確保のために、国土交通省と厚生労働省が連携し、以下の取り組みが行われています。
・建設キャリアアップシステムの導入による適切な処遇
・助成金を活用した中小建設事業主などへの支援
・ハローワークを通じた建設業界への就職支援
・建設業への理解を深めるための、高校生に対する企業説明会の開催
建設業の人材確保に向け、上記の取り組みを通じて、国もサポート体制を整えています。
■建設業で働くと得られること
建設業で働くことで、主に次の4つのメリットが得られます。それぞれのメリットを通して、建設業での仕事に対する理解を深めましょう。
・自分が携わった仕事が形として残る
建設業は、公共施設やビルなどの建物・道路や橋梁などの構造物を作り上げていきます。完成物は、数十年にわたってその場所に残り、地域住民の生活や仕事を支えるのです。
自分の仕事の成果が長い間残り、社会に役立てられるのが、建設業の仕事に携わる魅力です。社会貢献度も高く、自分の仕事に対して満足感と自信を覚えることができます。
・大勢の仲間と一緒に達成感を味わえる
建設業の仕事は、大勢の仲間と協力し、工程管理・現場管理・作業者などと役割分担をしながら進めていきます。1人でも欠けてしまったり、役割を果たせなかったりすると、仕事は完了しません。
仲間と自分がお互いの仕事を支え合い、スケールの大きな仕事が実行できるのが、建設業の醍醐味です。スケールの大きな仕事が完了し、竣工を迎えたときに味わう達成感は、何物にも代え難いでしょう。
・手に職を付けられる
建設業の仕事では、多くの知識や技術が必要です。入社した当初は、誰もが右も左もわからない状態ですが、経験を積むにつれ知識や技術を身につけることができます。
技術力を習得すると、責任者などの大きな仕事を任せられるチャンスが増えるほか、独立も目指せるようになります。独立すると、生涯現役で働けるのも、建設業のメリットです。
・コミュニケーション能力や仕事の調整力が身に付く
建設業の仕事というと、1人で黙々と作業するイメージを持っている人も多いでしょう。しかし現場では、1人で作業することは少なく、仕事の進め方や工程などを仲間と話し合う必要があります。
建設業は、チームで協力してひとつの成果物の竣工に向け、取り組んでいく仕事です。これにより、コミュニケーション能力や仕事の調整力、仲間との協調性などが身につきます。さらに、仲間同士の絆も深まり、公私ともに付き合える仲間に出会えるかも知れません。
■建設業ではさまざまな改革が進められている
建設業では、若い世代が働きやすい環境を構築するため、さまざまな改革が進められています。3K(きつい・汚い・危険)と言われていた建設業が、少しずつ変化し始めているのです。
・最新技術の導入
労働環境の改善や安全性の確保のために、高所の点検作業をドローンで行う現場が増えてきました。近年では、図面管理や施工管理にAIやIoT、3次元モデルデータなどの技術を導入し、作業の簡素化および効率化も可能となっています。
建設業全体でDX導入に取り組んでおり、アナログ業界だと言われていた体質からの変革が進んでいるのです。
・人手不足だからこそ活躍できる場が多い
人手不足が深刻となっている建設業だからこそ、働きやすい職場環境を自分たちの手で実現させるチャンスが訪れています。どのように改善すると、建設業が抱える問題が解決できるのか、企業だけでなく行政も改革を進めており、新しい形の建設業界を作るタイミングを迎えています。
自分たちの手で建設業を変えたいという意欲を持つ人にとって、人手不足は大きなチャンスと言えるでしょう。
■西進開発では新卒でも安心して働けます
神奈川県厚木市にある西進開発では、新卒でも安心の研修体制を設けています。直近数年は、毎年新卒2名ほどの採用実績があり、高卒も数名採用しています。内定者に対して、顔合わせや懇親会、新人研修などのフォローを行っていますので、安心して入社できます。
弊社では、建設業に必要な資格を保有した熟練スタッフが多数在籍しており、OJTへの取り組みに力を入れています。最初は先輩と現場に同行し、徐々に仕事に慣れていきますので、分からないことは何でも尋ねてください。
充実した福利厚生で、必要な作業服や設備などは全て会社が負担します。親睦会や海外研修旅行なども開催し、オンとオフを大切にした働きやすい環境が、弊社の特徴です。頑張った分は、給与面などで還元を受けられるため、責任とやりがいを持って日々の業務にあたることができます。
■まとめ
西進開発では、公共土木工事の施工管理職を募集しています。その他の職種も、随時求人募集中です。作業員や施工管理の経験、1級・2級土木施工管理技士をお持ちの方は、能力に応じてしっかりと優遇させていただきます。
年功序列制度はなく、資格を取得している方は飛び級も可能ですので、自分の可能性にチャレンジできます。もちろん、未経験者の方も大歓迎ですので、ぜひお気軽にご連絡ください。未経験から資格を取得した社員も、多数在籍しています。
自分の手で建設業界を変えたい・建設業界を盛り上げたいという気持ちのある方は、ぜひ一緒に働いてみませんか。